2013年10月27日日曜日

奇跡ってなんだろう


最近有名ゲームのストーリーを見返していたら、奇跡という言葉が多用されていた。
あまりにくどいのでした。

奇跡なんていうのは、起こらないから奇跡だとか言われる。
大抵の場合、本来起こり得ないことを指す。
ただし、確率はゼロではない。

限りなく起こらないであろうことが奇跡だ。

物語上では奇跡はない。
ストーリーというのは、メタなレベルの話で言えば、作家の思い通りになることだから、作品中の出来事はすべて、奇跡ではない。

しかしもし世界に神様がいるとすれば、その人はストーリーメイカーであるから、世界に奇跡はないかというと、そうではないような気がする。

つまり物語中で奇跡を起こそうと思ったら、作家は神様にならなければならない。
しかし好きなように話を作って良いわけではなくて、ある程度の秩序が必要になる。

それこそ主人公が必ず勝つなんてのは、ある意味でお決まりだし、当然だ。
そういう意味では主人公の勝利は必然であって、奇跡ではない。

しかし面白おかしい話を演出するためには、当然だと思わせてはいけない。
そうなってくると、都合のいい話ばかり並べるわけにはいかない。

たまに死んでほしくない人があっさり死んでしまうとか、そういうことが必要だ。

だから主要キャラクターが死んだはずなのに蘇ってしまうと、次から死は悲しみの代表的概念ではなくなる。
奇跡的に蘇る主人公がいた時点でそれは奇跡ではなくなる。

別に奇跡出来事が何度起こったって、人が蘇るのは嬉しいし、宝くじが当たるのも嬉しい。人生で最高のパートナーに出会えるのも素晴らしいことだ。
しかしそう何度もあってはいけない。

そういう意味で、最近の漫画に見られる人気による作品の長期化はあまりよくない傾向かもしれない。
物語に奇跡がなかったら、きっと面白くないだろう。
リアリティを求めるなら、あえて作品でファンタジーを語る必要もあるまい。

しかし奇跡は何度も起こらないので、長期連載のはじめのほうで奇跡を起こしてしまうと、主人公はご都合主義の英雄になってしまう。

そういうバランスで成り立っている。

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