2014年8月22日金曜日
アイス・バケツ・チャレンジについて
最近、アイス・バケツ・チャレンジなるキャンペーンが話題らしい。
ALSという難病の患者とその友人が立ち上げたチャリティーイベントだそうだ。
ルールはこうだ。
①氷水をかぶるか、寄付するか、あるいはその両方を選択して実行する。
②SNSを通じて、次の実行者として友人・知人を指名する。
歌手やタレント、スポーツ選手など多くの著名人が参加しているが、ネット上では物議を醸しているようだ。
そもそも、このイベントはチャリティーという名目ではあるが、それをダシにしたお祭りと化している。
実際はお金は集まっているが、普通に寄付をするんじゃいけないのか、というわけである。
別に、多くの人は氷水も寄付も両方選択しているのだから寄付が集まってよいと思うのだが、結局のところ、有名人が話題作りのためにおこなっているという側面もある。
つまり、純粋なチャリティーではなく、楽しんだり、売名行為に走っているだけの偽善じゃないか、というわけである。
だが、実際に莫大な寄付金が集まっているのも事実だし、話題になっている。
成功している。
ALS患者の一人は、嫌悪感を示しているようだが、それが代表意見というわけでもなさそうだ。
個人的には、「発案者はうまいことやったな」としか思えない。
別に、チャリティーをダシにしてお祭り騒ぎをしていたとしても、お金が集まっているならかまわない。
拝金主義的かもしれないが、患者やその周りの人々の生活が少しでも楽になるなら、手段はあまり重要ではない。(死人がでているわけでもないので)
悲しいのは、そうでもしないと寄付金が集まらない状況、病気に興味をもたれることもない、患者の立場である。
ダシにされて、可哀想と同情されてお金を貰うなんて、道化と変わらないような気もする。
もちろんそうやってでも生きなければならないのだろうが、だからこそ悲しい。
そしてもうひとつ、SNSで承認欲求を満たす行為も、ついにここまできたかという感じもする。
SNSが人間の愚かな側面を見せてくれるのは今に始まったことではない。
それがついに寄付という名のビジネス(これはもはやビジネス)に利用されるという結果に至った。
なんか世も末という気がする。
そういった時代に合わせて、うまいこと寄付金を集めた手口は、見事としか言えない。
ただ、その場のノリで参加した人は、一度立ち止まって、よくよく考えたほうがいいんじゃないか。
自分たちの目立ちたいという気持ちが、膨れすぎて利用されているということに。
別に寄付のためだからいいじゃない、というならそれでいい。
ただ、それが悪意的に利用される可能性は心に止めておくべきだと思う。
この問題が一番反発を生んでいるのは、リレー方式、という事だと思う。
指名してやらせるという、暗黙の強制力や、人脈の広さをアピールする行動自体が気持ち悪い。
もしもこれが単に、インターネットで動画を公開して、「僕は氷水をかぶって寄付をします。気骨のある同志募集!」だったら、美談で終われたんじゃないかと思う。
このイベントが生む同調圧力、これが反発を生む原因に違いない。
しかし同時に、それだからこそうまくいったとも言える。
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